2011 July

Paris

 
 
雑誌の撮影でシャルル・ド・ゴール空港へ。空港へ行く機会が多いので見慣れた光景かと思っていたらいつものターミナルではないので何だか珍しい・・・。空港の建築家、ポール・アンドリューの作品かしら?アメリカのジョンソン・ワックスの工場を思い出す。

 

Paris

 
 
緑の溢れる小さなパッサージュの中にひっそりと佇んでいる、モンパルナス美術館。エコール・ド・パリの作家を中心とした美術館。エコール・ド・パリは「流派」ではなく、1928年にある画廊が催した「エコール・ド・パリ展」に由来するそう。世界中からこのモンパルナスに集って、ボヘミアンな生活をしつつ活動していた彼ら。アメデオ・モディリアーニやマリー・ローランサンなどが思い出される。でも私の興味は、この建物は1898年のパリ万博の廃材を使って出来ているという事。

 

Paris

 
 
 
モンパルナス美術館のすぐ近くにある、ブルーデル美術館に行く。パリの数ある美術館の中でもとも好きな美術館。Antoine Brourdell、ロダンのアシスタントであった彼は先生になってからも、マイヨールやジャコメッテにも影響を与えている。この美術館はブルーデル自身が24歳の時から住んでいたアトリエをそのまま美術館にしたもの。改装部分はフランス人の建築家、Christien de Porzamparcの作品。アトリエ部分の濃密な感じと、ギャラリーを思わせる改装部分の透明感溢れる空間の対比が、アーティストの生活そのものだと思う。そしてひっそりと小さな寝室も・・・。

 

Paris

 
 
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モンパルナス美術館は時が止まったようなパッサージュ。ココでつい最近の出来事であるチュニジアのJasmin Revolution、ジャスミン革命をテーマにした展覧会を見る。昔チュニジアを旅した時、首都チュニスの旧市街メディナを歩くと、溢れんばかりのジャスミンの匂いがした事を思い出す。大通りのハビブ・ブルギバ通りも革命の舞台になって、23年もの長きに渡った政権が倒れる。Facebookで呼びかける、まさに「ネット時代」の革命・・・。
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